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ジゼル(バレエ)のあらすじ・登場人物・見どころを簡単に解説!

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バレエの中でもロマン主義に基づく「ロマンティック・バレエ」の代表として知られる『ジゼル』。

全2幕からなる『ジゼル』の幕ごとのあらすじや登場人物、見どころを紹介します。

『ジゼル』(バレエ)の主な登場人物

ジゼル(Giselle)…体が弱いが踊りの好きな村娘

アルブレヒト(Albrecht)…貴族という身分を隠しロイスと名乗っている

バチルダ(Bathilde)…アルブレヒトの婚約者

クルランド大公(Le prince de Courlande)…バチルダの父親でクルランド君主

ヒラリオン(Hilarion)…森番の青年でジゼルが好き

ベルタ(Berthe)…ジゼルの母親

ミルタ(Myrtha)…森の精霊

『ジゼル』バレエの幕ごとのあらすじ

舞台は中世のドイツです。

のどかな村でブドウの収穫期を迎えているところから物語は始まります。

第一幕

ジゼルはとてもダンスが好きな村の娘。ですが生まれつき心臓が弱く病弱な一面もありました。

そしてジゼルの住む家の向かいの小屋に住み始めたロイスという若者と恋仲の関係にあり、結婚の約束もしていました。

立ち振る舞いも他の農民とは違うロイスは、実は公爵で貴族でしたが、ジゼルを気に入っていたため身分を隠して付き合っていました。

このロイスが気に入らないのはジゼルに密かに想いを持ち続けていた森番のヒラリオンという青年。

こっそりとロイスの小屋に忍び込み、衣装や剣を見つけて村の人間ではなかったとことを確信します。

 

ある日、村に狩りを楽しんでいたクルランド大公率いる一行が訪れます。

その中にはアルブレヒトの本当の婚約者でクルランド大公の娘、バチルダもいました。

ロイスは一行がやってくる角笛の音が聞こえるとあわててその場をから離れます。

アルブレヒトの素性を知らないジゼルは、お互いに結婚を控えている身としてバチルダと仲良くなりました。

 

クルランド一行が村での滞在を終えて去ろうとしたとき、ロイスのことをよく思っていなかった森番の青年ヒラリオンが見つけた剣を取り出してみんなの前でロイスの正体がアルブレヒトであることを暴きました。

自分の婚約者であったはずのロイズが実は高貴な身分で、さらに婚約者もいたという事実から、ジゼルは大きく動揺し混乱します。

アルブレヒトはジゼルをなだめますが、クルランド大公の目の前でバチルダとジゼルを選ぶという逃げられない状況で、ジゼルを捨ててバチルダを選びました。

 

これを見ていたジゼルはさらに混乱し、髪を振り乱しながら自分に向けて剣をとります。

周りの人に止められて自分の手を使うことはありませんでしたが、もともと心臓の弱かったジゼルはショックから命を落としてしまいました。

 

第二幕

場面は森の中の沼の近くにある墓場に。

森にはウィリという精霊たちがいました。ウィリは結婚をする前に命を落とした踊りの好きな娘たちです。

ウィリの女王ミルタは、ジゼルを仲間に引き入れました。

 

そんな中、森番の青年ヒラリオンがジゼルのお墓参りにきました。

自分のせいでこんなことになってしまったと、ロイスの本性を暴いたことを後悔し許しを請いにやってきたのです。

しかしウィリたちはヒラリオンのことを許しません。

夜中にやってきた人や裏切った男たちを命が尽きるまで踊らせます。

ヒラリオンは逃げても逃げてもウィリたちが追いかけて踊らせ続け、最後は池に落ちてとどめを刺されてしまいました。

 

今度は同じくジゼルに許しを請いにやってきたアルブレヒト。

ウィリたちはまたアルブレヒトにも踊らせようとしていたところ、ジゼルが飛び出してきてアルブレヒトをかばいます。

しかしウィリの女王ミルタは力が強く、ジゼルもミルタの命令で踊らざるを得ない状況です。

それでもなんとか自分の愛したロイス(アルブレヒト)を守ろうと、ウィリたちの力が無くなる夜明けの鐘が鳴るまで時間を稼いでいきました。

 

そしてついに夜が明け始め、ウィリたちはお墓の中に戻っていきます。

なんとか命は助かったアルブレヒト。

ジゼルもアルブレヒトに別れを告げ姿を消し、最後にはアルブレヒトただ一人がその場に残されていました。




『ジゼル』(バレエ)の特徴と見どころ

第一幕では昼間で明るい農村のぶどうの収穫祭という場面から、第二幕では真夜中の暗い森の中に変わるので、一つのストーリーではありますが対照的な場面が印象的です。

綺麗に美しく踊るバレエの中で、心も髪も振り乱して感情を表現して踊るジゼルの演技力も見どころですね。

バレエ『ジゼル』の初演と舞台背景

1841年のフランスで初演を迎え、翌1842年にはロシアのサンクトペテルブルクでも上演されました。

その後マリウス・プティパというロシアで活躍したフランス人男性の振付師で台本作家で自身もバレエダンサーであった人物が、1884年以降第一幕のジゼルのヴァリエーションやウィリたちの踊りのスタイルを大きく改訂しました。

今でも上演されているバレエ『ジゼル』は、このプティパが改訂したものが引き継がれています。

ジゼルの原作はオーストリア地方の伝説

ドイツ人の作家ハインリヒ・ハイネによるオーストリア地方の伝説として残る逸話を元にバレエ『ジゼル』が誕生しました。

結婚を目前に控えていながらなくなってしまった娘たちがウィリ(精霊)となり、夜中に迷い込んできた男たちを力尽きるまで踊らせるというものです。

ジゼル(Giselle)
初演の原題:『ジゼル、またはウィリたち』(Giselle, ou Les Wilis)

ジゼル(バレエ)のあらすじ・登場人物・見どころ のまとめ

映画を観るかのように主人公のジゼルの気持ちになって感情移入しながら楽しみたい作品ですね。

でも、

ジゼルに身分を隠しやってきたアルブレヒト。

本当の婚約者がいたのにジゼルと結婚の約束までしたアルブレヒト。

そして結局元の婚約者をジゼルの目の前で選んだアルブレヒト。

を考えると、なんでアルブレヒトをウィリたちから守るのか…とも思います。

最後のアルブレヒトが一人残された場面で、自分の間違った選択とジゼルがいなくなった喪失感の表現があるからこそジゼルが救われる気がします。

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