『眠れる森の美女』と言えば誰もが知っている名作の物語ですが、バレエの演目としても大変人気の高い演目として、主役のオーロラ姫はバレエガールズの憧れの役の1つです。今回は『眠れる森の美女』のあらすじを簡単に、また登場人物、見どころをご紹介します。バレエの舞台の中での『眠れる森の美女』のストーリーには、グリム童話やその他の童話の中のお話の要素も含まれているので、それぞれを見比べてみるのも面白いですね。
『眠れる森の美女』の登場人物
オーロラ姫
デジレ王子
カラボス…悪の精
リラの精…たくさん登場する妖精の中でも大切な役目を果たす”善の精”
『眠れる森の美女』あらすじ
プロローグ
長い間、子供のいなかった国王の夫妻に女の子(オーロラ姫)が誕生し、オーロラ姫の洗礼式が行われます。
洗礼式のお祝いのパーティには、リラの精をはじめとする6人の妖精たちが招待され、それぞれの魔法でオーロラ姫に美しさを授けます。
姫の成長を願う喜ばしい時間に突然雷が鳴り出し、悪の精カラボスが手下を連れて登場します。
カラボスは自分一人が洗礼式に招かれなかったことに対しての恨みを晴らそうと、
「オーロラ姫は16歳の誕生日に糸つむぎの針に刺されて死ぬことになる。」とゆう呪いをかける。
国王、女王を始め皆が恐ろしい呪いにうろたえる中、まだ姫への贈り物をしていなかったリラの精が皆の前に現れ、
「カラボスの魔法を消すことは不可能だけど、姫を死ぬ代わりに眠らせることならできる。いつか王子がやってきて姫を目覚めさせるでしょう。」と皆に伝えた。
第一幕
オーロラ姫は美しく成長し、16歳の誕生日の日がやってくる。
姫に求婚したいと願う4人の王子がそれぞれの国からやってくる。
四人の一人一人が姫に贈り物を私、踊りを披露する。
全ての踊りが終わった時、一人の老婆が現れ姫に花束を渡す(老婆はカラボスだった。)。
オーロラ姫が花束を抱えながら踊っていると、花の中に隠されていた紡ぎ針で指を刺して倒れてしまいます。
そこへリラの精が現れ、「姫は死んだのではなく眠りについただけです!」と皆に伝えると同時にしろ全体を眠らせる魔法をかける。
第二幕
百年の年が経ち、美しい王子が森に狩りにやってきた。
王子の前にリラの精が現れ、オーロラ姫について伝え、幻の姿を見せる。
すると一目でオーロラ姫の美しさに王子は心を奪われます。
100年もの間放置され、蔦で囲まれた城に王子は入っていき、カラボスと戦う。
王子がオーロラ姫に口づけをし、姫は眠りから目覚める。
第三幕
オーロラ姫と王子の結婚式が開かれます。
妖精たちや精やおとぎ話の主人公たちがお祝いにやってきて、皆がダンスで二人の結婚を祝います。
皆に祝福されながらオーロラ姫と王子もパドドゥの美しい踊りを披露し物語は幕を閉じます。
『眠りの森の美女』(バレエ)の見どころと特徴
数多く存在するバレエの演目の中でも『眠りの森の美女』の公演時間が一番長いと言われており、完全版は3時間以上の時間がかかるそうです。
そのため、現在では有名なバレエ団の公演でも子供向けにアレンジされたり、短縮された形での舞台公演をすることがあるようです。
チャイコフスキー制作による『眠りの森の美女』は、『白鳥の湖』『くるみ割り人形』と並びチャイコフスキー三大バレエと呼ばれている世界で長年愛されている大作です。
『眠りの森の美女』は、各キャラクターの特徴や役どころが面白い!
『眠りの森の美女』の舞台には数多くのキャラクターたちが登場します。
オーロラ姫やデジレ王子はもちろんのこと、それぞれ違った意味を持つ妖精たち(勇気の精、元気の精、優しさの精などなど)のユニークさをはっきりと出しながらの演技が魅力的です。
3幕の結婚式には、赤ずきんちゃん、長靴をはいた猫などおなじみの童話の物語のキャラクターたちが登場します。
3幕の可愛い招待客たちの登場は本当にワクワクします!
眠りの森の美女(バレエ)のあらすじ・登場人物・見どころ まとめ
美しい踊り、悪の精カラボスの登場による緊迫感、たくさんの登場人物のユニークな踊りと、見どころ満載の舞台であること間違いなしの『眠りの森の美女』。
オーロラ姫とデジレ王子のグラン・パド・ドゥは、やはり一番の見どころ!それを引き立てる、たくさんのキャラクターたちの特徴ある踊りにわくわくする舞台をぜひお楽しみください。
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