ニュージーランドの入国制限と国境封鎖!ロックダウンや外出制限のルールも!

ニュージーランドのコロナウィルス拡大を阻止するための入国制限や国境封鎖の状況をお伝えします。全土でロックダウンとなっているニュージーランドの外出制限のルールについて現地からの情報を加えてお伝えします。

目次

ニュージーランドのコロナウィルス感染者数の推移

こちらのグラフは、ニュージーランドでのコロナウィルス感染者数の推移です。ニュージーランドでは2月28日に初の感染者が確認されました。

初の感染者が確認された3月の末から1ヶ月ほどで確認された感染者数のピークを迎えますが、1週間ほどのピークの後に徐々に感染者数が減少してるのがわかります。

メディアが絶賛するNZ首相の素早い決断力

ニュージーランドでは感染の拡大を抑えることに成功していると、ジャシンダ・アンダーン首相の決断力と行動力が欧米メディアで評価され以下のようにコメントされています。

「危機時におけるコミュニケーションのお手本」

 

他国が感染症を「抑制」しようとしている中、ニュージーランドは「排除」しようとしている、と描写した。(米ワシントン・ポスト紙)

2月初旬、国内の感染者数が確認される前に、外国籍の人全員を対象に中国からのフライト(乗り換え便の利用を含む)からの入国を禁止しました。

当時はニュージーランド国籍を持つ人と永住権を持つ人、またその家族のみの入国が許可されましたが、入国後は14日間の自主隔離を要求。

2月28日には初の国内感染者が確認され、3月19日にはNZ市民権、また永住権保有者以外は、全世界どの国からのフライトに関係なく入国を禁止としました。

ニュージーランドは観光業が盛んな国で海外からの観光客数は年間で390万人に達します。

観光業からの収益が激減してしまうことを把握した上で、国民の健康を守るために首相は大きな判断を下しました。

アンダーン首相は[keikou]「厳しく、迅速に」[/keikou]がニュージーランドのとった措置であり戦略だと説明しています。

「どうか、強くいてください。思いやりをもってください。そしてみんなで一つになってCOVID-19に対抗しましょう」

との首相からの強く温かいメッセージに国民は勇気付けられています。




NZコロナウィルス患者の入院費は?

ニュージーランドではコロナウィルス感染症のため国内で入院した場合において、滞在ビザの種類に関係なく国立病院にて医療費は国が負担となり、入院費も無料になります。

ニュージーランドの入国制限

アンダーン首相により発表されたニュージーランドへの入国制限についてお伝えします。

ニュージーランドでは、海外からの入国者に対して(日本からの渡航者を含む)行動制限の措置を取ることとし、国境が封鎖されることとなりました。

*自己隔離のためのホテル滞在費等は4月現在は国が負担しています。

◼️NZ政府は2020年3月15日23時59分より、国独自のコロナウィルスに対する危険度警告レベルを最高レベルの4に引き上げ全世界からの入国者に対して、入国後14日間の自主隔離を求める措置を導入。

◼️自主隔離の措置は、前回からの入国者、海外から帰国するNZ市民また永住者にも適用。

例外として、以下の国からの入国者には適用されない。

太平洋島嶼国(クック諸島、ミクロネシア連邦、フィジー、キリバス、ナウル、ニューカレドニア、ニウエ、パラオ、パプアニューギニア、マーシャル諸島共和国、サモア、ソロモン諸島、トケラウ、トンガ、ツバル、バヌアツ及びウォリス・フツナ)

*太平洋島嶼国からの入国者で、NZ到着時に新型コロナウイルス感染の症状が確認された人には、自主隔離を要請

◼️3月14日23時59分より本年6月30日まで、貨物用船舶等を除くすべてのクルーズ船はNZへの入港禁止。

ニュージーランド国内のロックダウン

ニュージーランド国内では、3月15日23時59分より少なくとも4週間との期間を設定し、ロックダウンとなりました。

病院やクリニックなどの医療機関、スーパーマーケット、食料品店、ガソリンスタンドなど生活に必要なビジネスを除外した全ての店舗が閉鎖されました。

また、サラリーマン等の就業者も職場へ出勤しての労働は禁止されているめ、職業によっては可能な場合は自宅に滞在しながらのリモートワークで労働を継続しています。

すべての教育機関も閉鎖され、小学校から大学までの教育機関では早急なオンライン学習の準備が進みました。

ロックダウンの期間については国内のコロナウィルスの感染状況により、予定の期間以降も延長される可能性がありますが、4月20日に決定事項が発表されることとなっています。

国民にとっては普段の生活が制限された中での生活を強いられるロックダウンはかなり不便ではありますが、アーダーン首相は「エコノミストの予測では、もし国を閉鎖していなければ、現在の4倍の感染者が出ていた。」と伝えています。

最高レベル!警告レベル4とは?

  • 基本的に24時間の自宅待機をする。
  • 国内すべての教育機関は閉鎖。
  • 散歩やジョギング、サイクリングは許可される(外でも同居者以外との接触は禁止で2メートル以上の距離をおく)
  • 生活に不可欠なサービス(essential business)と認められるスーパーマーケット、食料品店、ドラッグストア、医療機関、ガソリンスタンド、郵便局などの配送機関、バス(地域により朝晩のみ最小限で運行)タクシーなどのみのサービスが営業を継続できる。
  • 上記不可欠なサービスでの労働者も、人との距離を必ず2m以上とる。
  • すべての飲食業(Uberイーツなどのデリバリー、持ち帰りを含む)は不可欠なサービスとはみなされず休業とする。
  • 公共交通機関(航空機、フェリー、バス、電車)は、不可欠なサービスの従事者のみが利用できる。*移動手段がない人の生活必需品の買い物のためには利用できる。

ロックダウン中の規制ルール

ロックダウンは、ニュージーランドに滞在中のすべての人に対する措置であり、ロックダウンの始まりの時刻に居住している場所で自主隔離を始めるのがルールとなり、それ以降の国内での移動が禁止されました。

*世話を必要とする病気の人、高齢者、両親が別居中の子供などに関しては例外が認められる。

屋外でのアクティビティは、一緒に居住している家族単位でのジョギング、ウォーキング、サイクリングなどのみで、ビーチでの集まりやハイキング、子供を公園へ連れていくことなどは禁止されています。




現地NZでロックダウンを経験中

現在ニュージーランドに滞在中、人生初めて経験するロックダウンの様子をお伝えします。

ロックダウンの始まりともに市民の生活が大きく変わりましたが、多くの人は静かに自宅で過ごしている様子です。

散歩に出かけると、同じく散歩やジョギング中の親子やカップルの姿が多くみられますが、家族同士の塊で行動し、すれ違うときも他人とは2メートルの距離を開けながら行動しています。

「公園や学校に行くこともできない子供たちに少しでも楽しみを。」と誰かが家の窓にテディベアを飾ったのが広まり、散歩に出かけると多くの窓際にかざされたテディベアに出会うことができます。

アンダーン首相の国民へのメッセージは、大変わかりやすくニュージーランド居住者としては心強く感じました。首相の国を守りたいという気持ちが深く伝わり、涙が出てきたほどです。

食料品の買い物に出かけるのも、家族から1名のみ可能、店舗の大きさに応じて一度に入れる客数が決まっており、時には列を作って入店できるのを待ちます。列も前後の人との距離を置かないといけないため、時には長蛇の列となることもあります。

不便な環境ではありますが、人々は穏やかで散歩で出会う人同士にこやかに微笑んだり、道を挟んで”Hello.”と声を掛け合ったりしています。

ただ、ロックダウンが元で職を失う人も増え、今後の失業率の高まりが心配されています。政府からの賃金の給付制度なども充実しているものの、やはり長い目で見ると世界の多くの国と同様に経済は下降気味となることへの不安の声が高まっているのも事実です。

もともと穏やかでおおらかな人が多く自然体で心の美しさが魅力的です。人々が安心して暮らせる幸せな日常に戻れることを願っています。

ニュージーランドへの入国制限が解除されるのはいつになる?

他国に比べても厳しい措置を実行しているニュージーランドですが、現在の入国制限が解除されるのはいつになるのでしょうか。

現在のところ、ニュージーランドはコロナウィルスに対するワクチンが可能になるまでの時期は入国制限を続ける意向を固めています。

南太平洋の隣国同士であるオーストラリアとニュージーランドは協力体制を強め、ウィルス拡大の措置を取りながら2国間での経済サポート、人々の往来などを検討していくと検討しているとのことです。

まとめ:ニュージーランドの入国制限と国境封鎖!外出制限やロックダウンのルールも!

今回はニュージーランドの入国制限や国境封鎖のルールについてまとめてみました。同国で実行されているロックダウンや外出制限に関しては他国と比べても厳しいルールだと言われています。ニュージーランドが国民の健康と命を守るために実施している取り組みをご紹介しました。世界に平和で安全な日が戻り、世界各国で入国制限が解除される日が1日も早く訪れますように。




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