バレエといえば「白鳥の湖」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
今回は三大バレエの1つでもある有名なバレエの演目として人気のある『白鳥の湖』の簡単なあらすじを始め登場人物や見どころなどお伝えしていきます。
バレエ『白鳥の湖』の登場人物
オデット姫(白鳥) | どこかの国のお姫様 |
ジークフリート王子 | オデットに恋をする王子様 |
王妃 | ジークフリート王子の母親 |
ロットバルト | 悪魔 |
オディール(黒鳥) | 悪魔ロットバルトの娘 |
白鳥たち | オデットと同様魔法をかけられた女性たち |
ヴォルフガング | ジークフリート王子の家庭教師 |
ベンノ | ジークフリートの親友 |
その他、花嫁候補・村人たち大勢
バレエ『白鳥の湖』のあらすじ・幕ごとのストーリー
『白鳥の湖』は正式的なバレエの舞台ではまず、物語は序奏から始まり4幕に分かれています。
それぞれの幕ごとにストーリーの展開をお伝えしていきます。
序奏
花畑で花摘みを楽しんでいる主演のオデット姫の目の前に悪魔(ロッドバルト)が現れ、オデットを白鳥の姿に変えてしまうところから始まります。
第一幕
第一幕の舞台は、王国の城の庭園です。
王子(ジークフリート)の明日の成人式の前祝いが行われます。
王子の母である王妃が、王子に「明日の舞踏会で招待された娘たちの中から花嫁を選ぶように。」と命じる。
成人になると同時に結婚相手を見つけなければならないとゆう自由を奪われるような状況に、王子の心はゆううつに感じている様子です。
もやもやとした気持ちのまま夕方の空に、白鳥の群れを目にした王子は、白鳥の美しい姿に魅了され、王子は白鳥狩りにでかけることにします。
第二幕
寂しそうな夜の景色の中、湖が月に美しく照らされています。
水面を泳いでいる白鳥の中で、王冠を頭に乗せた目立って美しい一羽の白鳥が水辺から岸辺へと向かい、若い娘に姿を変える。
白鳥から人間の姿となった娘は、最初は王子を恐れますが、心を許し王子に娘の身の上話を話しはじめます。
「私は悪魔に魔法をかけられ、昼間は白鳥の姿となってしまったオデット姫で、夜の間だけは人間に戻ることができます。」
「この魔法から解き放たれるためには永遠の愛が必要なんです。」
そこで王子はオデット(白鳥)に愛を誓いますが、やがて夜が明け、オデットは王子に別れを告げて、再び白鳥となって王子の元を離れていきます。
第三幕
舞台は城の大広間の舞踏会です。
舞踏会に花嫁候補として招待された娘たちが次々と現れます。
一方王子は、昨夜湖で出会ったオデット(白鳥)のことばかりが気になって仕方ありません。
そんな中、新しい招待客の到着を告げるラッパの音が舞踏会の会場に鳴り響きます。
そこへ現れたのは娘オディール(黒鳥)を連れて騎士に変装した悪魔(ロットバルト)でした。
王子はオディールをオデットだと信じ込んでしまい、オディールに永遠の愛を誓います。
そしてその直後に、悪魔たちは本当の姿を現し王子を驚かせるのです。
王子は悪魔に騙されたことを知り愕然とし、オデットを探すために湖へと出発します。
第四幕
王子がひっそりとした湖畔にやってきます。
真実を知り絶望したオデット(白鳥)。
人間の姿で命を絶とうとしますが、オデットと同じく悪魔によって昼間は白鳥の姿に変えられた娘たちがオデットを止めます。
そこへ王子がやってきて、再びオデットへ真実の愛を伝えると、永遠の愛の力によりオデットは悪魔の魔法から解き放たれることになります。
バレエ『白鳥の湖』の特徴と見どころ
冒頭でもお伝えしましたが、『白鳥の湖』は、三大バレエと言われる大作のうちの1つです。ロシアの作曲家チャイコフスキーに作曲された名曲が使われたクラシックバレエの作品です。
*三大バレエ=『白鳥の湖』『眠れる森の美女』『くるみ割り人形』
白鳥の湖の大きな特徴は、1人のプリマバレリーナが一人二役(白鳥のオデットと黒鳥のオディール)を演じることです。
ピュアで美しい心を持つ白鳥オデットと、華やかな美しさが魅力的な黒鳥オディール。
この対照的な二役を演じることが、『白鳥の湖』のバレエの舞台の成功を担うプリマバレリーナの演技力にかかってきます。
そのダンサーへのストレスや、白鳥の湖で主役として踊りきることの難しさを映画化したのが、2010年に公開された映画『ブラック・スワン』。
主演のナタリー・ポートマンが、大役を得ることに成功したものの、舞台の本番が近づくにつれ精神的に追いやられていくプリマバレリーナの役を演じました。
白鳥の湖(バレエ)のあらすじ・登場人物・見どころを簡単に解説!のまとめ
バレエの代表作とも言える『白鳥の湖』は、真っ白な衣装に繊細な美しさが感動的な作品です。白鳥を演じるバレリーナたちが本物の白鳥のように見えてくるのが幻想的。
有名な踊りも多数鑑賞することができる舞台で、バレリーナの表現の仕方や各バレエ団の特徴のある展開が楽しめるのも面白いですよ!
コメント
コメント一覧 (2件)
第三幕の王子はオディールをオデットだと信じ込んでしまい、オデットに永遠の愛を誓います。
の文書があると思うのですが、
王子はオディールをオデットだと信じ込んでしまい、オディールに永遠の愛を誓ったのではないのでしょうか?
みみさん、ご指摘頂きありがとうございます。内容を修正しました。今後ともよろしくお願いします!